こんにちは~!
Eラーニング勉強に最近ハマっている現役薬剤師のたくみです!(^o^)/
病院で丸6年勤務し、現在は保険調剤薬局で働いています。
このブログではそんな現役薬剤師たくみが薬学生や薬学部を目指す中高生に向けて有益な情報を発信しています!
「筆者ってどんな薬剤師なの?」と気になる方はぜひこちらの詳しいプロフィールを覗いてみて下さいね♪
それでは、本題に移っていきますね!
さて、みなさんは「薬剤師」というとどんなイメージがあるでしょうか?
- 「薬剤師になるまでの道のりが長いんじゃない?」
- 「大学に入ってから勉強大変じゃないの?」
- 「資格職だからきっと将来も安泰」
きっとさまざまなイメージがありますよね。
でも一方で、
「学費も高いし今はあまり薬剤師になるメリットもないって聞くんだけどどうなの?」
といった声を耳にすることが実際にあったりします。
では、将来は薬剤師にはならずに何か他の職業に就いたほうがいいのでしょうか?
そんな疑問について現役薬剤師の視点から、本当に将来は薬剤師を目指さないほうがいいのかについて、今後薬剤師業界で起こり得ることを想定しながら考察していきたいと思います!
薬剤師は世間的に人気の職業
実は「薬剤師」という職業は世間一般の人から見て、とても人気の職業のひとつになっています。
なかにはあまりピンとこない方もいるかもしれませんので、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
高校生のなりたい職業ランキングで薬剤師は上位!
某大手教育企業が2020年に調査した全国の高校生による「なりたい職業ランキング」というものがあります。
「なりたい職業ランキング」の詳細が以下になります。
- 第1位 看護師
- 第2位 地方公務員
- 第3位 プログラマー
- 第4位 システムエンジニア
- 第5位 保育士
- 第6位 薬剤師
- 第7位 管理栄養士、栄養士
- 第8位 心理カウンセラー
- 第9位 高校教諭
- 第10位 ゲームクリエイター
実は「薬剤師」という職業はこの「なりたい職業ランキング」の第6位にランクインするほど高校生からは人気の職業だということが分かりますね!
様々な企業の調査で毎年行われている「なりたい職業ランキング」ですが、どのランキングを見ても「薬剤師」はTOP10にランクインしています。
高校生たちも将来せっかく仕事に就くのであれば「手に職」をつけたいと考えていることが垣間見えますね。
この「薬剤師」という職業が上位に入っているのは現役薬剤師としても
やはり嬉しさを感じますね!
親が子供になってほしい職業ランキングでも薬剤師は上位!
親が考える「子供になってほしい職業ランキング」というものもあるんです。
- 第1位 公務員
第2位 看護師
第3位 教師
第4位 医療事務・医療関連
第5位 医師
第6位 薬剤師
第7位 保育士・幼稚園教諭
第8位 放射線技師・臨床検査技師
第9位 技術者・研究者
第10位 会社員
こちらのランキングでも「薬剤師」は第6位とかなり上位ですね。
親から見た「薬剤師」という職業もやはりかなり根強い人気があることが窺えます。
親から見ると薬剤師は「資格職である」ことや「収入が安定している」ため将来に困らないのではないかといった印象、また「人の役に立ってほしい」という思いがあるようですね!
子供からも親からも人気の職業となっている「薬剤師」。
将来薬剤師を目指す人が注意した方がいい、未来の薬剤師にとってあまり良くないことが今後起こる可能性があるんです。
【独自考察】薬剤師業界で今後起こり得ること3選!!
一見すると「薬剤師は収入が安定しているし、資格職だから生活にも困らないのでは?」と思われている薬剤師。
そんな薬剤師も実は将来は安定とは言い切れない未来がやってくる可能性が十分にあるんです。
今の子どもたちが将来薬剤師になる頃、つまり将来薬剤師業界で起こり得ることを筆者が独自に予想・考察してみましたのでその内容をご紹介したいと思います。
1.人口減少に伴う影響
これからの日本は人口が徐々に減少していきます。
現在の人口は1億2,000万人を超えていますが、2030年には1億1,500万人ほど、2050年にはついに1億人を割り9,500万人ほどにまで減少していくと見込まれています。
ということはあと30年もしないうちに
3,000万人も減少しちゃうのかにゃ!
残念ながらそういうことなんです…
少子化の影響はかなり大きいんですよ。
こういったことから人口の減少に伴って医療を受ける側の人、つまり患者さんも減ってしまうことになるんです。
ただ、薬剤師のなり手も同時に減っていく可能性もあります。
あくまでこれらは需要と供給の相対的な関係になってくるので、必ずしも悪影響が出るとは言い難いかもしれません。
2.AIの進歩による影響
2022年末に登場した「ChatGPT」をはじめ、様々なAIが登場してきています。
こういったAIは薬剤師の業務に様々な影響を与えるのではないかと言われています。
AIが将来的に薬剤師の仕事をほとんど奪ってしまうといった可能性も十分に考えられますね。
筆者もAIが薬剤師業界に大きな影響を与えることは確実だと現場の肌感覚として感じています。
例えば、薬剤師の大切な業務のひとつに「薬剤服用歴を記載する」というものがあります。
簡単に説明すると、患者さんから引き出した情報をもとに、薬剤師の視点でそれを評価します。さらにそれをもとに次回以降にどういったことを患者さんにしてあげられるかといった薬物治療に関する計画を立てるといった業務です。
先ほどお伝えした「ChatGPT」というAIツールを使うと、この薬剤服用歴をいとも簡単に作成できたりします。
実際にAIがどれほどすごいのか試してみましたよ。
仮の患者を想定して、実際にChatGPTに「薬剤服用歴」を書いてもらった内容が
こちらになります。
上記の質問に対する答えがこちらですね。
なんと薬剤服用歴が完成してしまいましたね!!
実際に薬剤服用歴が完成してしまったことにはとても驚きました!!
えー!そんなことができるのかにゃ!
AIの進歩は留まるところを知りません。
今後AIが医療に与える影響はもはや避けきれないと言えるでしょうね。
3.テクニシャンの導入や拡大による影響
海外では「(ファーマシー)テクニシャン」いわゆる「調剤技師」と呼ばれる方がいます。
このテクニシャンは薬剤免許無しでも薬のピッキングができるなど薬剤師の支援を行うことができます。
現在日本ではテクニシャンの制度は認められていませんが、2019年からは調剤事務員によるピッキングが一部認められるようになっています。
将来的に日本でも海外のようにこのテクニシャンの制度が正式に認められるようになり、その役割が拡大すると、本来薬剤師が担っていた業務が一部なくなってしまうといったことに繋がってくる可能性が出てきます。
一方で、テクニシャンに業務の一部を担ってもらうことによって、薬剤師の負担が減り、もっと重要な薬剤師でなければできない業務に集中することができるといった良い見方をすることもできます。
筆者はカナダの大学に留学中にテクニシャンに実際に会って、
いろいろとお話を伺ってきました。
海外の現場を実際に経験してきたんだにゃね~!
今後薬剤師になるならどんな人が向いている?
先述したような今後薬剤師業界に起こり得る影響を考えたときに、
「将来は薬剤師にはならないほうがいいのでは?」
と言われたりもしているんですよね。
確かにそういった意見もチラホラ聞かれたりしますが、実際はどうなのでしょうか?
筆者の意見をお伝えしますね!
筆者はこの質問に対する回答として、
- チーム医療を通して薬剤師としてのスキルを磨きたい人
- 医療人として患者さんに寄り添いたいと考えている人
- がんや感染症など特定分野の専門性を高めたいと考えている人
には薬剤師は非常にオススメできる職業であると考えます。
薬剤師を目指すとなると大学は6年間と長く、そして薬剤師になるまでも、なってからも
今後は厳しい道のりになると思います。
それでも上記のような志を持っている人であれば、淘汰されることなく生き残っていけるだけでなく、薬剤師として大きく活躍できるでしょう!
「努力を惜しまずに目の前の患者さんに貢献したい!」
そんな強い気持ちがある人は間違いなく薬剤師に向いています。
未来の日本の医療を担うのはあなたです!!
将来生き残れる薬剤師になるには?
将来薬剤師として生き残っていくためには、例えば何か自分の専門分野(例えばがんの領域の専門薬剤師など)のスキルを身に付けることは今後当たり前の時代になります。
特定の分野のスペシャリストにならないといけないのかにゃ?
その通りです!
今後は「スペシャリスト」が生き残る時代になります。
そして、その上で同じスキルを持った薬剤師たちにも負けないように
もっともっと知識や能力を磨かなければなりませんよ!
これには相当な努力が必要になってくるので、もちろんそれ相応の覚悟は持たなければなりません。
スキルのない薬剤師はこのようなスキルを持った能力の高い薬剤師にいずれ淘汰されて
いってしまうことが十分に考えられます。
これから薬剤師を目指す中高生はしっかりと覚悟をもって薬学部に進学することを
オススメします!
まとめ
それでは、薬剤師の将来性を踏まえ、「薬剤師にならないほうがいいのか」という疑問についてまとめていきます!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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