こんにちは!
患者さんからの「ありがとう」を支えに日々奮闘している現役薬剤師のたくみです♪
病院で丸6年勤務ののち、現在は保険調剤薬局で働いています。
このブログではそんな現役薬剤師たくみが薬学生や薬学部を目指している中高生に向けて有益な情報を発信しています!
「たくみってどんな薬剤師なの?」と気になる方はぜひこちらの詳しいプロフィールを覗いてみて下さいね♪
無事ににゃんこ大学薬学部に合格したにゃ!!
入学するまでにあと2ヶ月もあるし、遊びまくるにゃ~!
薬学部合格おめでとう!!
遊ぶのもいいんだけど、高校の内容はある程度バッチリかな?
大学に入ってから苦労しちゃうひとも多いんだよね~
えっ!そんこと聞いてないにゃ…
急に不安になってきたけど、何をしたらいいのかにゃ~
無事に薬学部に合格した高校生のみなさんのなかには、
「無事合格したのはいいけれど、入学までにやっておいたほうがいいことってあるの?」
と心配になっている受験生もきっといると思います。
そんな薬学部受験生に向けて、現役薬剤師のたくみの経験から大学入学前に勉強しておいて良かったと感じた科目や今からでも間に合う、効率よく復習するためのテキストについてご紹介していきます!
今回お伝えする内容をしっかりと復習して入学に備えましょう♪
薬学部合格後に勉強しておいて良かった科目は?
それでは早速、薬学部に合格した高校生が大学入学前に勉強しておいたほうが良かったと感じた科目についてご紹介していきます!
1.物理
薬学部に入学してから意外と重要な科目がこの「物理」になります。
なかには高校の科目で物理を選択しなかった高校生もいるかもしれませんね。
あ…物理は高校で勉強しなかったにゃ…
そんな人ほどぜひ入学前に物理のすべての範囲をひと通り勉強しておくことを
オススメします!
もちろん大学に入学してからも、高校物理の範囲はすべて学習することになり、
大学の定期試験でも出題されることになります。
筆者はこの物理をしっかりと勉強しておいたおかげで、大学で単位を落とすことなく一発でパスできました!
物理が苦手な人や高校のときに履修しなかった人は大学の定期試験で
かなり苦戦していた人が多かった印象でしたね…汗
とはいえ、大学の合格が決まってから入学まであまり時間がないという高校生もいると思います。
そういった方に向けて、最低限勉強しておきたい分野をお伝えしておきますね!
高校物理学の範囲は以下の5つの分野に大別されます。
- 力学
- 波動
- 熱力学
- 電磁気
- 原子
この5分野のなかで、薬学部ではそれほど重要ではない分野が、
「電磁気」の分野になります。
なので入学前に「力学」、「波動」、「熱力学」、「原子」の分野をしっかりと勉強しておきましょう!
大項目 | 中項目 | 小項目 |
---|---|---|
エネルギー | 熱とエネルギー | 熱と温度 |
熱容量と比熱 | ||
物質の三態 | ||
熱と仕事 | ||
熱と仕事の変換 | ||
運動とエネルギー | 仕事 | |
仕事の原理と仕事率 | ||
運動エネルギー | ||
力学的エネルギー保存の法則 | ||
身近な運動と力学的エネルギー | ||
波 | 波の性質 | 波とは何か |
波の性質 | ||
エネルギーとその利用 | 原子核と放射線 | |
原子核エネルギー | ||
物体の運動 | 力 | 力 |
力の合成・分解 | ||
力のつりあい | ||
作用反作用 | ||
摩擦力 | ||
圧力と浮力 | ||
運動の法則 | 慣性の法則 | |
運動の法則 | ||
運動方程式 |
熱力学や原子の分野は大学入学後に発展科目の「物理化学」という学問に関わってきますし、もちろん将来的に薬剤師国家試験にも出題されることになります。
表の内容はかなり絞った内容になりますので、この分野だけは最低限おさえておきたいところです!
自分の入学予定の大学のシラバスの内容を確認してみて、これはやっておいたほうがいいなと思う分野に絞って復習するのも良いと思いますよ♪
実際に筆者が使っていた参考書がこちら!
筆者が大学入学前に物理の勉強で使用していた参考書をご紹介しますね!
- 大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本
- 大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[波動・原子編]が面白いほどわかる本
- 大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[電磁気編]が面白いほどわかる本
現在も大手予備校で教鞭をとっている漆原先生のテキストですね!
有名なテキストなので使っている学生も多いと思います!
めちゃくちゃわかりやすいので個人的にかなりオススメしたい
参考書ですよ♪
物理で使われる公式の成り立ちや問題を解くときの考え方を初学者でも理解できるようにかなり分かりやすく解説されています。
さっと学習するだけなら1ヶ月もかからず1周することが出来るはずですよ!
大学入学後に物理で苦戦しないように今のうちから取り組んでみて下さい!
2.生物
「生物」は大学に入学してからも非常に重要な科目になります。
この科目もさらっと復習しておくだけで、大学の勉強が実際かなり楽になりました。
みなさんもきっとイメージは湧くと思いますが、薬学は「薬」と「ヒト」の関係を扱う
学問です。
実際に高校で学習する「生物学」はヒトを中心とした内容が多いですよね。
例えば、
- 細胞小器官
- 遺伝子と染色体
- DNAの構造や合成
- タンパク質の構造や合成
- 自律神経系と内分泌系
- 免疫系
といったヒトに関わる内容は薬学部に入学するとさらに詳しく学習することになります。
大学に入学すると「薬理学」などで細かく勉強しますが、
細胞やタンパク質・DNAは薬が作用するターゲットに
なったりもするんですよ~!
「分子標的薬」と呼ばれる抗がん剤が特に有名です!
上記の内容は薬学部では原則学習している前提で授業が進みますので、薬学部の入学前にしっかりと復習しておくのがオススメです!
高校生物の履修範囲の中から、入学前までに学習しておきたい分野をピックアップして
表にまとめてみました。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
---|---|---|
生物と遺伝子 | 生物の特徴 | 生物の共通性と多様性 |
細胞とエネルギー | ||
遺伝子の働きと ゲノムテクノロジー | 遺伝情報とDNA | |
遺伝情報の分配 | ||
遺伝情報とタンパク質の合成 | ||
遺伝情報と細胞の分化 | ||
ヒトの体内環境と免疫 | ヒトの体内環境 | 体液と体内環境 |
ホメオスタシス | ||
体内環境を 維持する仕組み | 自律神経 | |
内分泌 | ||
免疫 | 自然免疫 | |
獲得免疫 | ||
生命現象と物質 | 細胞と分子 | 生体物質と細胞 |
酵素の構造と働き | ||
代謝 | 呼吸 | |
遺伝情報の発現 | 遺伝情報とその発現 | |
遺伝子の発現調節 | ||
ゲノムテクノロジーの原理と有用性 | ||
生殖と発生 | 生殖と遺伝 | 減数分裂と受精 |
遺伝子と染色体 | ||
動物の発生 | 配偶子形成と受精 | |
初期発生の過程 | ||
細胞の分化と形態形成 | ||
生物の環境応答 | 動物の反応と 行動 | 刺激の受容と反応 |
動物の行動 |
高校生物の範囲からヒトに関わる内容をピックアップしたのが上記の表となります。
この内容は必須の分野になりますから必ず復習しておきましょう!
将来は薬剤師国家試験でも問われてくる内容ですよ~
実際に筆者が使っていた参考書がこちら!
さて、ここからは筆者が高校生のときに実際に使っていた参考書をご紹介します!
- セミナー生物基礎・生物
- 大学入試 山川喜輝の生物基礎が面白いほどわかる本
- 大学入試 山川喜輝の 生物が面白いほどわかる本
(出版社URL:https://www.kadokawa.co.jp/product/322101000841/)
(出版社URL:https://www.daiichi-g.co.jp/pr/sb/4/46780)
大手予備校で人気講師を務めている先生のテキストと有名な「セミナー」シリーズの問題集ですね!
生物は暗記の内容が中心となりますから、しっかりと語句の定義を覚えておく必要があります。
語句のイメージを定着させるために図表を使って覚えていくのが一番効率よく勉強ができますよ♪
語句の意味をしっかり覚えおくことが、
内容の理解を助けてくれますよ♪
暗記は苦手だけど語句だけは頑張って覚えるにゃ!
3.英語
「大学中に留学をしたいと考えている学生」や「将来はいずれ海外で生活したいと考えている学生」などなど、もちろん薬学部生だけでなく実際に薬剤師になってからも「英語」は重要な科目だと筆者は実感しています!
薬学部に入ってからも英語は大切なのかにゃ?
中学から英語嫌いだから理系を目指したのに…困ったにゃ(泣
筆者は実際に大学5年次にカナダの州立大学での留学を
経験しました^^
大学受験のときに英語を頑張っておいてよかったと実感した
瞬間でしたね♪
筆者自身は英語は比較的得意科目だったのですが、留学時ほど英語をやっておいてよかったなと思えたことはありませんでした。
筆者が働いている薬局では外国人の患者さん相手に英語で服薬指導することもたまにあります。
(多くの場合は日本語が多少話せたり、日本語がほとんど話せない場合は通訳の人を一緒に連れてきたりすることもあります)
英語がある程度自由自在に使いこなせる薬剤師は実社会においても非常に貴重な人材といえますよ。
なので、ぜひひと通り英語を復習しておくことをオススメします!
英語は物理や生物のように特定の分野を学習すれば、出来るようになる科目ではないためどの分野に偏らせることなくバランスよく勉強する必要があります。
大学2年次までは大学の必修科目に含まれるため、今のうちに苦手をなくしておくことで
大学入学後も余裕が持てますよ♪
実際に筆者が使っていた参考書がこちら!
さて、実際に筆者が大学受験時に使っていた参考書をご紹介します!
- 単語集:「ターゲット1900」、「The Word Bookとみ単」
- 文法:Next Stage 英文法・語法問題[4th EDITION]: 入試英語頻出ポイント218の征服
- 英文読解:富田の基礎から学ぶビジュアル英文読解 基本ルール編
(出版社URL:https://www.obunsha.co.jp/product/detail/034646)
(出版社URL:https://www.kirihara.co.jp/product/detail/431203/)
時間に余裕がある場合は、「単語」、「文法」、「長文読解・構文」をすべて学習しておくのがオススメです。
時間があまりない場合は、せめて単語の勉強をするだけでもかなり楽になると思いますよ!
大学の英語では薬学の専門用語が出てくるような文章を多く扱いますから
今のうちに苦手を克服しておくといいですね!
もし、医療系の単語を今のうちに覚えておきたいと考えている受験生には、
- 医歯薬系入試によくでる英単語600
をオススメします!
薬学部に入ってからも大変ですが、薬剤師になるために頑張りましょうね!(*^^*)
まとめ
それでは今回のまとめに入っていきますね!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!
他にはこんな記事もありますので、興味がある方はぜひご覧下さいね♪