こんにちは!
薬学部在学中にカナダでホームステイをしながら現地の大学に通っていた現役薬剤師のたくみです♪
病院で丸6年勤務ののち、現在は保険調剤薬局で働いています。
このブログではそんな現役薬剤師たくみが薬学生や薬学部を目指す中高生に向けて有益な情報を発信しています!
「たくみってどんな薬剤師なの?」と気になる方はぜひこちらの詳しいプロフィールを覗いてみて下さいね♪
大学生になったら海外留学も経験してみたいにゃ!
薬学部に入ったら留学できるのかにゃ?
もちろん!!
そんなに興味があるならぜひ研修プログラムを
利用して留学してみたらいいんじゃないかな!
でも英語力には自信がないにゃ…
参加条件があるから英語の勉強は大学でも
しっかりと続けないといけないけど、
「薬学海外研修」で薬学と語学の両方を勉強できる
から参加してみるといいよ!
薬学部に入ったら留学してみたいと考えている中高生に向けて、筆者が実際に体験してきた「薬学海外研修」についてご紹介していきます!
薬学海外研修って?どのくらいの英語力が必要?
まず最初に「薬学海外研修」がいったいどのような研修なのかについてご紹介していきます!
海外薬学研修って何?
薬学海外研修って何かにゃ?
それじゃまずはざっくりと説明していくね!
筆者の大学で行われていた「薬学海外研修」は、
- アルバータ大学薬学部(カナダ)
- ハートフォードシャー大学薬学部(イギリス)
のどちらかの大学に留学し、ホームステイをしながら現地で薬学や語学の研修を行う制度です。
簡単に説明すると、日本と海外の医療制度の違いを学んだり、病院や薬局で実務実習を行ったり、また、現地の大学の語学や薬学の講義に参加したりと幅広く学習します。
筆者はカナダの「アルバータ大学薬学部」に
半年弱留学していました。
とても貴重な体験をしてきましたよ~
薬学海外研修の参加条件は?
薬学海外研修の参加条件についてご説明します。
筆者は大学の5年次にこの薬学海外研修を行っていますが、大学1~4年生の間に「TOEICテスト」と呼ばれる試験を受験し、一定以上の点数を取得できた学生に対してこの海外研修への参加が許可されていました。
日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、
世界共通のテストのこと。
英語によるコミュニケーション能力を幅広く測るテストで、以下から構成。
- リスニング約45分間
- リーディング75分間
テスト形式は「マークシート方式」で10~990点の5点刻みのスコアで評価される。
(引用:TOEIC test公式サイト)
薬学部がある多くの大学で同じような海外研修プログラムが組まれていると思います。
所属している大学によってもちろん参加条件は異なってきますが、
英語力を参加条件の基準にしている大学がほとんどです。
筆者の大学ではこのTOEICテストで700点以上のスコアを取れた場合に参加が可能でした。
例えば、必要なTOEICテストのスコアは慶應義塾大学では700~750点以上、明治薬科大学では700点以上とホームページに記載されていますので、概ねこのくらいのスコアが必要とされるようです。
TOEIC700点って具体的にどのくらいのレベルなの?
TOEICで700点はどのくらいのレベルなのか知りたいにゃ!
中高生のみなさんにはあまり馴染みのないTOEICテスト。
では、TOEICテスト700点が具体的にどのくらいの英語力に相当するのでしょうか?
TOEIC700点は一般的に以下のようなレベルと言われています。
TOEICで700点が取れれば、英語力は基本的には問題なしだよ!
筆者の場合、大学入学時からこの薬学海外研修に将来参加することを決めていました。
なので毎年TOEICの試験を受験し、確実に700点以上のスコアを獲得できるようにしていきましたよ!
薬学海外研修ではどんなことをやったの?
さて、ここからは薬学海外研修で具体的な内容をご紹介していきます。
語学研修
アルバータ大学では英語の語学研修のプログラムが組まれており、そのプログラムに2ヶ月ほど参加していました。
プログラムの参加対象者は英語を母国語としていない世界各国の学生です。
ブラジルの学生や中国や韓国の学生、インドの学生など
様々な国籍の方がいましたよ!
基本的に語学研修の授業は午前中に行われていました。
まずは、初回授業前にペーパーテストと会話形式のテストを行い、そのスコアに応じて
クラスの振り分けが行われました。
全部で4クラスほどありましたね。
講義内容は
- Reading(リーディング)
- Writing(ライティング)
- Listening(リスニング)
- Speaking(スピーキング)
のすべてを行うという感じです。
日本の中学や高校の受け身の授業とは異なり、与えられた英文の内容に対して学生同士が積極的にディスカッションしたり、自分の意見を発表したりと主体的に行われる授業でした。
例えばある日の授業では「幸福度世界一のフィンランドについて、なぜ幸福度が高いのか?」についてグループディスカッションを行って考察し、グループごとに意見を発表するなんてことをやりましたね。
言いたいことを英語で伝えるのがいかに難しいかを
身をもって体験できました。
薬局研修
薬局実習では、カナダのエドモントンにあるアルバータ大学近くの薬局(Pharmacy)で
研修を行いました。
研修内容は、以下のような感じでした。
- 病院からの処方せんを用いて、薬を作るまでの流れの説明
- カナダの薬剤師の処方権の説明
- ファーマシーテクニシャン制度の説明
- 粉薬を使って実際にカプセル剤を調剤
- ペット用医薬品の調剤
1週間ほどの期間で研修を行いました。
特にペット用医薬品の調剤は日本では獣医師が行う仕事になっていますので、
カナダで体験することができたことは非常に貴重だったと感じます。
また、カナダでは薬剤師に処方権が認められていますが、最近日本でも導入された「リフィル処方せん」を使って高血圧などの慢性疾患の患者さんへの服薬指導を見学できたことも勉強になりましたね!
カナダでは国民の薬剤師に対する信頼が厚く、
病院ではなく「薬局」が患者さんが最初に訪れる医療機関として
位置づけられているんですよ!
ここは日本とは大きく違うところですね~
病院研修
病院では以下のような研修を行ってきました。
- 病院内や調剤室の紹介と見学
- 緩和病棟での患者さんとのコミュニケーション
- カナダと日本の医療制度の類似点や相違点の説明
カナダと日本の医療制度として「国民皆保険制度(誰でも公平に医療を受けることができる制度)」が共通しています。(日本では一定額の負担がありますが、カナダの医療費は全て無料)
カナダの国民皆保険制度は「メディケア」と呼ばれており、「医療と教育はすべて平等」という考えからこのような制度が導入された経緯があります。
病棟では患者さんひとりひとりに個室があるのが一般的で、入り口にはその患者さんやご家族の笑顔の写真が飾られていたりと、病室の雰囲気が非常に明るい印象です。
日本の病室はどことなく暗い雰囲気がある印象ですが、
カナダの対照的な雰囲気で非常に驚いた覚えがありますね!
ホームステイ先はの様子は?(補足)
筆者が薬学海外研修をしている間、ホームステイをしながら現地に滞在していました。
今回はホームステイ先についてもあわせてご紹介したいと思います!
エドモントンの自然や街並み
筆者が滞在していたのはカナダのアルバータ州にある「エドモントン」と呼ばれる大きな都市です。
エドモントンはとても自然豊かな都市で、人口ひとりあたりの公園の面積が世界一と呼ばれるだけあり、近隣に公園がたくさんあります。
そして、公園の規模も日本とは比べ物にならないくらい大きいです。
公園には小さな野生動物も多く生息しており、池の周りではアヒルが水面を泳いている姿を見ることもできます。
ホームステイ先の家の周辺は住宅街ですが、並木道になっていてこちらも自然を感じられるエリアでした。
一方、アルバータ大学周辺には大通りがあり車の往来も多いですが、スーパーマーケットや飲食店が充実しているので学生生活に困ることはありませんでした。
エドモントンの西部には「ウエストエドモントンモール」と呼ばれる北米最大級のショッピングモールがあります。
アトラクションが楽しめたり、多くのショップが入っているので休日にはここでショッピングをして1日過ごしていたりもしました。
ウエストエドモントンモールはエドモントンで
ぜひおすすめしたいスポットですね♪
ホームステイ先のホストファミリー
続いて筆者のホームステイ先のホストファミリーについて簡単にご紹介します。
ホストファミリーは4人家族。
運送関係の仕事をしているホストファーザーと病院で薬剤師をしているホストマザー、そして息子さんと娘さんです。
息子さんと娘さんは独立していますので、家にいるのはホストファザーとホストマザーだけでした。
ホストファザーもホストマザーも明るい方で、快く筆者を歓迎してくれました。
ホストファミリーと一緒におしゃべりをしながら公園を散歩したりもしましたし、
家では猟で仕留めたシカの剥製を見せてくれたりとなかなかできない経験もしました。
今思い返してみても良い思い出になったなと感じます。
まとめ
それでは今回の記事のまとめに入ります。
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それでは最後までお読みいただいてありがとうございました!