こんにちは!
かつては旅をしながら派遣薬剤師を楽しんでいた現役薬剤師のたくみです♪
病院で丸6年勤務ののち、現在は保険調剤薬局で働いています。
このブログではそんな現役薬剤師たくみが薬学生や薬学部を目指す中高生に向けて有益な情報を発信しています!
「たくみってどんな薬剤師なの?」と気になる方はぜひこちらの詳しいプロフィールを覗いてみて下さいね♪
さて、薬学部生のみなさんは将来薬剤師になってどんなところで働きたいですか?
もちろん有名な大企業の薬局に入ってバリバリ働くにゃ!
そういう働き方もいいよね!
ちなみに「派遣薬剤師」って知ってるかな?
派遣薬剤師???聞いたことにゃいね~
「勉強になるし、臨床を学びたいからまずは病院に入ってみたい!」
「幅広い薬を学びたいから薬局とかドラッグストアがいいかな~!」
いろんな働き方があって、就活を控えた薬学部生には楽しみな反面、悩ましさも感じるのではないでしょうか。
さて、今回はそんななかでちょっと変わった「派遣薬剤師」という働き方を今回ご紹介してみたいと思います!
いったい派遣薬剤師とは何なのでしょうか?
順番にご説明していきますね!
派遣薬剤師ってそもそもどんな働き方なの?
派遣薬剤師って聞いたことないにゃ~
普通の働き方と何か違うのかにゃ?
派遣薬剤師って初めて聞く薬学部生もきっと多いよね!
これから詳しく説明していくね♪
正社員との違いは何?
派遣薬剤師と一般的な正社員の薬剤師はどう違うのか気になりますよね!
学生のみなさんにはあまりイメージがわかない部分もあると思いますが、
結論をお伝えすると、派遣薬剤師と一般的な正社員の薬剤師の一番の大きな違いは、
「有期雇用」
になるということです。
これは、一般的な派遣勤務と同じだと言えます。
有期雇用って何かいいことあるのかにゃ?
メリットはないように思えるにゃ…
薬剤師の「派遣」も有期雇用という意味では、
一般的な派遣と同じだよ!
でも有期雇用というと一般的には、あまりいいイメージが
ないかもしれないね。
でも薬剤師の有期雇用にはほぼデメリットはないんだよ~
有期雇用というと、一般的には
- 安定していない
- 契約が切れたらまた次の職場を探すのが大変
のようなデメリットがあります。
薬剤師にも当てはまる部分も確かに出てはきます。
しかし、薬剤師と一般の職種の大きな違いとして
- 薬剤師自体がそもそも供給不足のため、多くの薬局で人手が足りていない
といった現状があります。
そのため、次の職場探しに困ることはほぼありません。
実際に筆者も全く期間を空けることなく
次の派遣先がすぐ見つかっていましたよ!
つまり、
「次の派遣先が全く見つからなくて、収入がなくなってしまう」
といった一般的にありがちな問題は、薬剤師の場合にはまず起きないと思ってもらって
大丈夫です。
派遣薬剤師の魅力って何?
ここからは派遣薬剤師の魅力についてご紹介していきたいと思います!
派遣薬剤師はいくつかの普通の薬剤師には
ないメリットがあるんですよ~♪
説明していくね~!
1.年収が高い
まず、年収は正社員として働くよりも高くなることが多いです。
派遣薬剤師は一般の正社員とは異なり「月給制」ではなく「時給制」で働くことになります。
そして、派遣薬剤師の時給相場は多くの場合結構高めです!
もちろん求人にもよりますが、だいたい時給2500円~4500円くらいが多いように思います。
特に北海道など薬剤師が集まりにくい地方の案件では、「時給5000円」というところも
稀に見つかることがあります。
時給5000円で仮に1ヶ月間(168時間)働いたとすると、
時給5000円×168時間=月収84万円
にもなっちゃいます!!
やった~!カリカリ食べ放題にゃ~!!
正社員ではこの月収に到達するのはほんのひと握りですから、派遣薬剤師がいかに
高年収かが分かりますよね!
とにかく貯金をしたいから一時的に派遣薬剤師をしたいという人にもオススメできますよ♪
派遣薬剤師になることで高年収が手に入るのは、言わずもがな大きな魅力ですね!
2.様々な地域で働くことができる
派遣薬剤師になると、契約期間が決められた働き方、いわゆる有期雇用になるということは先にお伝えしました。
派遣薬剤師ではその契約期間が決められていることを利用して、その都度働く地域を変えながら働いたりすることもできます。
なので、例えば旅行好きな人であれば自分が行ってみたいと思う地域で働いて、
仕事の合間に近隣を旅行するといったこともできるんです。
筆者は地元周辺はもちろん、
東北地方や関西地方で仕事を探して
派遣薬剤師をやっていましたよ!
また、当然地域が変われば、派遣先の会社(薬局)も全く変わってくるわけです。
薬局のルールや薬歴ソフト・分包機が変わったり、働くメンバーも一新しますよね!
様々なやり方に触れることで薬剤師としてスキルアップを図ることができるわけです。
将来薬剤師としてさらなるスキルアップを目指すのであれば、派遣薬剤師はかなり大きな
魅力になるのではないでしょうか!
派遣薬剤師をオススメしたい人や向いている人は?
派遣薬剤師をオススメしたい人や派遣薬剤師に向いている人はどんな人でしょうか?
オススメしたい人の4パターンをご紹介していきますね!
1.会社をまたいで薬局店舗や病院を様々経験したい人
派遣薬剤師は1週間から長くても半年程度の期間で会社をまたいだり、店舗をまたいだりしながら異動できるのが特徴です。
「単発派遣」と言って、派遣先の店舗で1日だけ働くなんてこともできたりします。
そういった特徴を利用して、会社をまたいで様々な薬局や病院で仕事をすることができるようになるわけです。
会社や店舗が変われば会社や薬局のルールは変わってきますし、取り扱っている薬も変わってきます。
もちろん、人間関係も大きく変わってくるわけですよね!
派遣薬剤師は将来ある程度短期間で経験を積みたい人や様々な薬局・病院を経験して修行を積みたいという薬学生にはまさにピッタリの働き方です♪
2.将来的に薬局経営を目指している人
先ほど、派遣薬剤師は「会社をまたいで薬局店舗や病院を様々経験してみたい薬学生」に
オススメできるとお伝えしました。
様々な店舗を経験できるというのはいろいろなメリットが出てきます。
例えば、将来的に薬局経営を考えている薬学生にもうってつけの働き方になるのではないでしょうか!
様々な薬局や病院を経験していくと、
「自分だったらこういうふうにやったほうがいい気がする」
とか
「この薬局ではこの状況でこんなやり方をしているけど、以前の薬局では別のやり方だったな」
という感じで、客観的な視点で見ることができるようになります。
こういった視点をもとに自分が経営者になったときに、
「こういうふうにすることでより効率よく経営できそうだ」
と判断できる能力として活かすことができます。
様々あるやり方のなかで、良い例や悪い例など働くなかで
たくさん経験できるんです。
筆者も将来は経営者になることを目指していますので、
派遣薬剤師の体験から学ぶことは非常に多かったですよ~!
こういった客観的に判断する能力を経営に活かしながら、自分の思い描く薬局を作ることだってできますよね!
派遣薬剤師はいずれ薬剤師として独立したい、経営者になりたいと考えている薬学生に
はぜひオススメです。
3.自分に本当に合っている就職先を探したい人
派遣薬剤師は自分に本当に合っている就職先を探したいと思ったときにもピッタリです。
薬剤師として病院や薬局で働いていると、このまま今の会社でいいのだろうかと思うことが
結構あったりします。
給料のことだったり、人間関係のことだったり、将来性のことだったり。
様々な悩みを抱えていたりもしますよね。
筆者の場合にもずっと病院で働いていてこのままでいいのだろうかと
思ったときに、挑戦したのが派遣薬剤師でしたよ!
派遣薬剤師になるとあちこちの薬局や病院を渡り歩くことになりますから、そのなかで
「この職場はいいな!」と気に入った病院や薬局があれば、そこに就職するといった選択肢を取ることもできます。
薬剤師として就職して、そこが自分に本当に合っているのか疑問に思ったときには
ぜひ一度派遣薬剤師になってみるのもいいと思いますよ!
4.コミュニケーション能力を上げたい人
会社をまたぎ、しかもある程度短期間で様々な店舗を経験する派遣薬剤師。
派遣先が一緒に働くスタッフも変われば、来局する患者さんも変わります。
筆者もこれまでの薬剤師経験から言えば、おそらく患者さんは数千人以上、
店舗スタッフも100人以上は関わってきていると思います。
それだけ多くの人と関わると、嫌でもコミュニケーション能力が身に付いていきます!
筆者はもともと人見知り&シャイなのですが、多くの患者さんやスタッフと
関わることで徐々に人見知りを克服することができています!
これも派遣薬剤師を経験したおかげだと感じていますよ♪
人間はいろいろですから、もちろん患者さんもスタッフもいろいろなタイプの人がいます。
例えば、患者さんの中には優しい人もいますし、怒りっぽくてクレームを言ってくる人もいるわけです。
コミュニケーション能力が上がれば、トラブルがあってもうまく対処できますし、
そういった人とでも良い人間関係を築くことだってできますよね!
筆者の周りにも派遣薬剤師経験者がいますが、
やはりコミュニケーション能力が高いな~感じますね!
派遣薬剤師は、薬剤師としてのコミュニケーション能力を高めたいと考える薬学生には
ピッタリではないでしょうか!
まとめ
今回の派遣薬剤師についてのまとめになります。
派遣薬剤師になるとかなり柔軟な働き方ができるようになります。
この柔軟さからくるメリットは一般的な正社員の薬剤師にはない大きなメリットにもなってきます。
薬剤師1年目から派遣薬剤師になるのはオススメできませんが、基礎的なことが分かるようになった2年目以降であれば十分可能だと思います。
ぜひ将来の選択肢として「派遣薬剤師」を考えてみるのはいかがでしょうか?
他にはこんな記事も書いていますので、こちらもぜひご覧下さい♪
それでは最後までお読みいただいてありがとうございました!